ザ・ローズ&クラウンで働く傍ら、オーダーメードのスーツ作りをする“スーツコンシェルジュ”という仕事もしています。顧客は今のところ100人ぐらい。生地やボタンの見本を持って、毎日様々な人に会いに行きます。
残念ながら注文をいただけないことも多いですが、多くの人と出会えるこの仕事は刺激的で、やりがいがあります。
そんな仕事の終わりに、バーに立ち寄ることもあります。初めての街の初めてのバー。適度な緊張感が、ボクの背中をピンと伸ばしてくれます。
ウイスキー本来の味を楽しみたいので、頼むのは決まってハーフロック。銘柄はスモーキーなボウモアがお気に入り。
商売道具の生地見本を眺めながら、ゆっくりとウイスキーをすするひとときが明日への活力源です。
オニオングラタン
550円
ボウモアのスモーキーな味わいは、クリーミーなソース&チーズにぴったり。
読書が趣味。月に10~20冊くらい、小説を中心にフィクション、エッセイなんでも読みます。本屋さんをのぞき、好きな作家や新しい文庫の帯を見てチョイス。飲食関係、精神分析系は、目に留まったら買っちゃいます。でかけるときは決まって2冊。1冊は読み応えのあるハードな内容のもの。もう1冊はその合間に読む軽めのもの。重いばっかりじゃ疲れるでしょ。
バーで飲みながら読むなら、ライトでムードがあるものがいい。たまの休みには、静かな部屋で3時間くらいぶっ通しで読む。頭の中に違う世界が存在することがとてもおもしろい。相棒はキンキンに冷やしたビアマグで作るザ・マッカランのハイボール。氷の冷たさが、活字を追って熱を帯びた脳を冷やしてくれるようで心地よい。
程よい酔いが、小説世界のさらなる深みに、私を連れていってくれる……。私にとってウイスキーは、活字の海を泳ぐための羅針盤ってところかな。
ハンティングオムレツ750円
ザ・マッカランの濃厚で優しい甘みに、同じく優しい味わいの卵料理がマッチ。
「鹿のラベル」の封を開け、少しだけ口に含み、ゆっくりと体の奥へ流し込む。シンプルに繰り返す作業。程よく麻痺した指先にギターの弦の冷たい感触が妙に心地よい。こんな夜はいい曲ができそうだ。いや、そんな甘い予感にはしゃぐほど僕ももう若くない。翌朝聴いて何度自分の才能を疑ったか。だけど頭の中の小宇宙、可能性は無限大だ。そう信じて生きてきたし、きっとこれからもそうだろう。
キッパーヘリング
550円
柑橘系に合うシングルモルト。オレンジでマリネしたニシンをどうぞ。
高校時代に始めた短歌。行きつけのバーが創作の現場。大好きな山崎ロックの、少しずつ溶けていく氷に視線を落とし、浮かんでは消えてゆく言葉にじっと耳を傾ける。ポトポトと降ってくる言葉を少しずつ集め、31文字のパズルを組み立てていく。
「よし、字余りなし…」。ボソッと呟く私に、バーテンダーは苦笑い。酔うほどに、私の頭の中の短歌の世界は広がりを見せていく。
ジェリードサーモン
480円
コクのあるジャパニーズモルトには、コクあるこんなシーフードムースを。
私にとってかけがえのないものは“友達”。留学中に出会った韓国人の友達が薦めてくれた映画のDVDも、友情の大切さを訴える物語。今もたまに白州のハイボールを飲みながら、観返しています。
そういえば、白州は初めて飲んだウイスキー。それ以来ずっとこれ一筋。やっぱり私にとってはかけがえのない友達。いつも優しく寄り添ってくれる……。これからも、よろしくネ。
海老、きゅうり、トマトのスモーキーサラダ
880円
白州の華やかなスモーキー感には、燻製オイルのドレッシングが相思相愛。
愛車はハーレーダビッドソン。バイク愛好者が集まるキャンプに年に数回行くのが楽しみ。そんなときテントや寝袋と一緒に、ラフロイグを1本積み込む。
曲がりくねった道を駆け抜け、やがて携帯電話の電波も通じない大自然へ。そこで焚き火をしながら、ストレートで飲る一杯がたまらない。寒空の下でも、体だけでなく心まで温めてくれるコイツが──。
ハギス 480円
個性あるピートの強い味と薫りには、負けじと個性的な味の一品を。





















